katatedekirihamomenuの日記

ひとりごと。覚書。頭の整理。資料。吐瀉。玉石混交。毀誉褒貶。立脚点。

井上陽水「アジアの純真」と伊勢正三「なごり雪」

井上陽水作詞「アジアの純真」。

1996年に発売され、

女性ユニットのPUFFYのデビュー曲として、

その独特な歌詞も相まってヒット曲となりました。

 

のちに作詞した井上陽水氏によると、

当時、濁音や破裂などの

上唇と下唇を合わせて発音する音に

興味を抱いていたところに、

こちらも当時お気に入りだった

タモリ作詞の中国歌謡「熊猫深山」を

聞いてできてイメージが、

作詞のベースにあったんじゃないかな

と明かしています。

 

それでは、その作詞の一部を見てみましょう。

 

 ペキン ベルリン ダブリン リベリア

 束になって 輪になって

 イラン アフガン 聴かせて バラライカ

 

確かに、心地よいリズムによって唇の上下が合わさりますよね。

天才といわれるのも頷けます。

 

 

しかし、私が言いたいのはそれだけではありません。

もっと凄い歌があるんです。

それは、伊勢正三作詞なごり雪」です!!

歌手のイルカさんが歌い、こちらもヒットした曲です。

まずその歌詞を見てみよう。

 

 汽車を待つ君の横で僕は時計を気にしてる

 季節はずれの雪が降ってる

 東京で見る雪はこれが最後ねと

 さみしそうに君はつぶやく

 なごり雪も降るときを知り

 ふざけすぎた季節のあとで

 今春が来て君はきれいになった

 去年より ずっと きれいになった

 

どうです?凄いでしょ?

えっ、分からないって。

では、こう表記したらどうですか?

 

 車を待つミの横で僕は時計をにしてる

 節はずれのユが降ってる

 東ョウで見るユはこれが最後ねと

 さみしそうにミはつぶやく

 なごりユも降るとを知り

 ふざけすぎた節のあとで

 今春がミはれいになった

 ョ年より ずっと れいになった

 

どうです。キ、キ、キキ、キ~~!!

驚くでしょ、恐ろしいでしょ。

ああ、天才ってこういうことなんだって思いませんか。

 

 

人々を惹きつける音楽には、

こういった様々仕掛けがあるんだと考えるとワクワクします。

今日はそんなお話。